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第34回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 大会第1日目 vsチャイニーズ・タイペイ 現地レポート

2012年8月19日

 「第34回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」(以下ジョーンズカップ)が開幕。国内外お気に入りチームの色とりどりなバスケットボールジャージーを来たファンが、第1試合からどんどん会場の中に吸い込まれていきました。ジェレミー・リン選手というNBAプレイヤーを輩出しただけあり、バスケットボールの人気がものすごく高いです。

 3試合を終え、メインゲームとなる日本 vs チャイニーズ・タイペイ戦を前に、全チームがコートに並び開会式が催されました。すでに満員となっている会場は、2チーム出場しているチャイニーズ・タイペイ代表(A代表・B代表)が登場すると割れんばかりの大声援に包まれ、最高潮となった会場の雰囲気の中、日本の初戦は始まりました。

 「初戦でしたし、今年からメンバーとガラリと変わり、初めて日の丸を背負う選手にとってはこのアウェイで緊張してしまい実力があまり出せないという心配がありました。その中で、僕らのような長く代表にいる選手が引っ張るべきでした」。#10竹内(公)選手が、試合後の記者会見で反省していたように、立ち上がりからチャイニーズ・タイペイにペースを握られてしまいました。
 #10竹内(公)選手、#8太田選手、#15竹内(譲)選手の206cmオーバーのトリオを先発で器用。しかし、開始早々に#15竹内(譲)選手が3ファウルを犯し、SGにコンバートされて練習してきたことを発揮出せないまま#17張本選手と交代。「相手に完全にのまれてしまい、シュートが踏ん切りよく打てず、焦って打って自滅してしまい、自分たちのバスケットが全くできなかった」と、鈴木 貴美一ヘッドコーチが言うように、後手に回った日本はチャンスを作れず、逆に次々と3Pシュートやバスケットカウントの3点プレイで点差を広げられてしまい、前半終わって23-35。日本は12点のリードを許してしまいます。

 後半に入り幸先良く、#14金丸選手、#4古川選手が連続して3Pシュートがを決めましたが、その後は怒濤の如くチャイニーズ・タイペイに攻め込まれ、日本がタイムアウトを取ってもその流れは変えられず、7連続得点されて29-55、26点差と大きく点差を引き離されます。その後は、1on1から#10竹内(公)選手、#6比江島選手らが得点を挙げますが単発に終わり、日本は見せ場がないまま、57-82で黒星スタートとなりました。

 試合後、鈴木ヘッドコーチは、多くのチャイニーズ・タイペイのメディアが囲む中、「完敗です」と述べました。続く#10竹内(公)選手もまた、「日本のようなサイズのないチームはディフェンスを頑張らなければいけないのに、今日は全く機能せず、本当に完敗という試合でした」と猛省。キャプテン#11桜井選手は、「ディフェンスも頑張っていましたが機能せず、オフェンスはいつものような踏ん切りの良いシュートが打てず、リバウンドも最終的には取られてしまい、全く良いところなく終わってしまいました。しかし、ジョーンズカップはまだ初戦です。この若いチームが良くなっていけるよう、みんなでコミュニケーションを取り合って臨んでいきたいです」と、明日からも続く連戦へ向けて気持ちを切り替えました。

第1日目(8月18日) 試合結果
○ イラン 89-74 レバノン ●
○ 安養KGC(韓国) 109-83  チャイニーズ・タイペイB ●
○ フィリピン 88-78 ヨルダン ●
○ チャイニーズ・タイペイA 82-57 日本 ●

 次戦は現地8月19日(日)17:00(日本時間18:00)よりイランと対戦します。昨年のFIBA ASIA選手権では5位に甘んじた前々大会の王者は、ヘッドコーチを変えて復活を目指しています。NBA選手のHamed E Hadadi選手(218cm)はいませんが、代わって入った210cmの#13 Moosa NABIPOUR選手が昨日のレバノン戦は15得点を挙げる活躍。そして、チームの柱となる#10 Hamed AFAGA選手が23点、エース #14 Samad BAHRAMI選手が24得点と爆発力があります。その得点の起点となっていたのは、勝負どころでのプレスディフェンス。試合巧者のイランを相手に、ハヤブサジャパンが自分たちの実力を発揮できるかどうか。9月18日(火)にはFIBA ASIA カップでも対戦する相手ですので、先につながるような戦いに期待したいところです。

第2日目(8月19日) 試合日程
13:00~ レバノン vs 安養KGC(韓国)
15:00~ フィリピン vs チャイニーズ・タイペイB
17:00~ 日本 vs イラン
19:00~ アメリカ選抜 vs チャイニーズ・タイペイA
※時間=現地時間