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平成23年度バスケットボール女子日本代表チーム活動開始

2011年4月14日

 4月14日(木)味の素ナショナルトレーニングセンターにて『平成23年度バスケットボール女子日本代表チーム活動開始』記者会見を開催しました。
 樋口 隆之専務理事、荒 順一女子強化部長、中川 文一ヘッドコーチ、日本代表スタッフ、候補選手17名が登壇し、樋口 隆之専務理事より東日本大震災で被害に遭われた方へお見舞いとお悔やみの言葉と、また、財団法人日本バスケットボール協会として復興支援へ向けた援助金を納めること、被災地の要望に応じて登録費免除など各地方協会と連携して援助していくことが決定したことを発表しました。

 荒 順一女子強化部長から、平成23年度女子日本代表の活動に関して
「日本代表は日本全国のバスケ選手、ファンの元に成り立っております。今回の大震災への支援の気持ちを常に抱きながら全力でプレイし、ロンドンオリンピック出場という明るい話題を日本に届けられるように頑張ってまいります。今年度の日本代表チームはこれまで2年間積み上げてきた“中川JAPAN”に、若手選手などを補いました。本年度の活動は、FIBAアジア選手権大会の開催地である長崎県大村市からスタートします。今後、オーストラリア、ヨーロッパ遠征を行い、8月には国際親善試合を行い、本大会を迎えるべく強化を図ります。また、昨年はアンダーカテゴリーが世界5位になり、今年もU-19FIBA世界選手権大会、ユニバーシアード、U-16FIBAアジア選手権大会と続きます。中長期的強化を見据え、ジュニア世代の強化は欠かせず、中学生を対象とした強化・育成にも努めて行きます」

 中川 文一ヘッドコーチはご挨拶とともにチーム作りの方針について
「2年間、日本代表ヘッドコーチとして活動してきた節目の年として、ここで結果を出さねばいけないとより気が引き締まる思いです。この日本代表候補選手は日本の最高のメンバーを選出しました。世界選手権得点王の大神選手、アシスト王の吉田選手、そしてシューターの三谷選手が中心選手となります。また渡嘉敷選手が入ったことでペイントエリア内での厚みが増し、心強く思っています。新加入選手たちも楽しみです。キャプテンは大神選手、副キャプテンは三谷選手となります。目標はひとつ、ロンドンオリンピック出場です。それを成し遂げねばならないことは分かっていますが、楽しく、チーム一丸となってがんばっていきます」

■チーム作り方針
1)日本代表チームの原点に返る
 ・何十万人もの競技者の頂点である
 ・日本を代表しているチームである
 ・みんなの目標である
 以上に対してしっかり思いを持ち、喜びと誇りを持って取り組むこと

2)チームの人間関係の構築
 ・お互いがスクラムを組んで戦うことが一番大事である
 ・強いチームは人間関係がしっかりしているという強い確信がある
 ・選手同士の友情関係、スタッフと選手間の信頼関係を構築し、チームがひとつの方向に向かって進んでいく

■アジア情勢
中国、韓国、チャイニーズ・タイペイがライバル
 ・中国(北京オリンピック4位、高さがあり速いチーム)
 ・韓国(北京オリンピック、世界選手権ともにベスト8、技は世界で一番)
 ・チャイニーズ・タイペイ(高さと技術があり侮れないチーム)

■課題点
 ・シュート力の向上
 ・リバウンドへの執着心
 ・ペイントエリア内での攻防が弱い
 ・ディフェンスが単調
 これらの課題点を合宿や海外遠征、国際親善試合で強化を図る