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【レポート】いつか輝くときへ

2018年3月29日

 身長に合わせたユニフォームは少しだぶついている。それだけ体の線が細いということだろう。それでもしかし、188㎝は大きな武器であり、今後につながる“ダイヤの原石”と言っていい。

ADSC_8261 初のベスト4進出をかけて男子2回戦(準々決勝)に臨んだ群馬県だったが51-58で岡山県に敗れ、またも過去の記録を超えることができなかった。チームを率いる桒原伸明コーチは「お互い前の試合が激戦で体力的にも削られた中で、この試合にも勝つんだという気持ちの面が足りませんでした。この選手たちは(県内の)U13から見てきた2年目のチームです。大きい選手もいるし、今年はチャンスかなと思ったのですが、気持ちが沈んだときに『今できることは何か?』を考えて、実践することができませんでした」と振り返ります。
 桒原コーチが言う「大きい選手」の1人が188㎝の⑮南征宏選手です。冒頭に記したように、まだまだ身体的には発展途上のようです。
 しかし、南選手はミニバスケットボールも経験しておらず、昨年度の群馬県のU13にも選ばれていない選手でした。スポーツ自体も小学生の低学年のころに1年間だけボクシングをやっていただけで、それ以外はスポーツをしていなかったそうです。そんな南選手を今大会のチームに選出したのは、この大会で経験を積んで「高校で伸びてくれたら」という思いだったと桒原コーチは言います。
 もちろん今大会での活躍も当然期待していて、敗れた岡山県戦では相手のエースで180㎝のオールラウンダー⑤針間大知選手にマッチアップさせました。「(南選手は)手が長く、運動能力も高いので、針間選手のシュートに手を伸ばすことで相手が嫌がるかなと考えたからです」と桒原コーチは明かします。

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 南選手本人は「とにかく3ポイントシュートだけは打たれないようにと思っていて、それはできたと思います。でも、もう1つの役割であるリバウンドが取れなくて……活躍したときのバスケットは楽しいけど、今日は悔しいです」と振り返ります。
 体力的にも苦しかったのでしょう。昨日から数えると4試合目です。試合中、何度も顔をゆがめながら、それでも必死に前へ走ろうとする南選手の姿は、とても印象的でした。それだけでなく、結果として「取れなかった」というリバウンドでも、攻守でボックスアウトをしようと足を動かし続けていました。

 ベンチに戻れば、率先してディフェンスコールをかけたり、味方のシュートが決まれば立ち上がって喜んでいました。
「ゲームでうまくできたときも、できなかったときも、ベンチに下がったら声を出して、コートにいるチームメイトに頑張ってもらいたいという思いで声を出しています」
 そうした彼のメンタリティーが1回戦で強豪の愛知県を破る1つの要因になったのかもしれません。

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「背がでかいから」という理由で先輩に誘われて始めたバスケット歴は、まだたったの2年ですが、桒原コーチも認めるシュートタッチの良さを磨けば、まだまだ進化する可能性があります。本人はBリーグや日本代表といった先の夢よりも、「まずは高校で中も外もできる選手になりたい」と言いますが、彼の努力次第ではその先も楽しみになります。
 現時点の南選手を見れば、中学カテゴリーのなかでも決して群を抜いているわけではないでしょう。しかし、原石は磨くことでダイヤの輝きを発します。彼もまたダイヤの原石なのです。

 そんな“ダイヤの原石”たちが集まる「第31回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2018」は明日が最終日です。彼ら、彼女らが今の輝きをどのように見せるのか。明日の最終日も楽しみは尽きません。

試合日程・結果

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3月28日(水)

予選リーグ 詳細へ>

※全会場入場無料 |

3月29日(木)

決勝トーナメント
男女1、2回戦 詳細へ>

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3月30日(金)

決勝トーナメント
男女準決勝、決勝 詳細へ>

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