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【レポート】未来につながる予選リーグ

2018年3月28日

 本日開幕した「第31回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2018」は、男女各16の予選リーグを1位で勝ち抜いたチームしか、2日目から始まる決勝トーナメントに進むことはできません。しかし予選リーグで敗退したチームにも「決勝トーナメントに進んでもおかしくない」と思えるチームがいくつかあります。

 男子予選Bリーグは、まさに“死の組”と言っても過言ではないほど厳しい組み合わせとなりました。結果として2戦全勝で決勝トーナメント進出を決めたのは、一昨年度の優勝チームであり、昨年度もベスト4まで勝ち上がった新潟県でした。しかし敗れた福島県、栃木県も新潟県に劣らない力を持っていましたし、文字通り彼らが演じた3試合はどれもタフな試合ばかりでした。

ADSC_5923「2試合ともリバウンドが取れず、セカンドチャンスからの得点が伸びなくて、厳しい時間帯が長かったのですが、3ポイントシュートに助けられました。負けてもおかしくない試合でしたが、そのなかで選手たちが彼らなりに課題を意識してプレーしてくれたことが勝利につながったのだと思います」
 新潟県の堀里也コーチはタフな2試合を勝ち抜いた要因をそう語ります。
 むろんそれだけではありません。初戦で福島県に勝って、女子のゲームを挟んですぐにおこなわれた栃木県とのゲームでは、栃木県の厳しいディフェンスに序盤は苦しめられていました。スクリーンプレイに対して、積極的なダブルチームを仕掛けてくる栃木県に対してミスを連発し、なかなかリズムをつかめなかったのです。
 しかし、堀コーチの指示で攻撃のパターンを変えると、それが見事に功を奏して、徐々に新潟県に流れが傾いてきました。そして第4ピリオドの終盤、お互い体力的に厳しい――特に新潟県は2試合目の終盤なので、余計に苦しい――時間帯に新潟県がラストスパートをかけ、栃木県を振り切りました。
「もしかすると(選手たちのなかに)予選で負けられないというイメージがあったのかもしれません。それが勝負どころを押さえているというか、自分たちは簡単に負けられないんだという、意地のような気持ちがあったのでしょう。新潟県としての過去の財産が勝たせてくれたのかもしれません」

ADSC_6518 1勝1敗で2位となり、決勝トーナメントに進めなかった福島県は、学校の用事で急遽渡部佳規コーチが来られなくなり、馬場文嗣マネージャーが指揮を執りました。
「新潟県戦に照準を合わせてきましたが、エースの④上野龍信選手がケガをしたことでチームが動揺してしまったことが敗因の1つかなと思います。ただタフなゲームを予想していた中でも選手たちは福島県が目指す粘り強いディフェンスからのファストブレイクに持ち込むバスケットを随所に出してくれたと思います」
 お互いに決勝トーナメント進出を逃すことが決まったあとの対戦となった栃木県との試合では、残り1分、5点のリードをしながら、そこから30秒余りで1点差にまで詰め寄られました。しかし残り17秒で⑮樋口祐亮選手がフリースローを得て、その1本目を決めると、外れた2本目のリバウンドを自ら取ってゴールにねじ込み、そのまま54-50で試合終了となりました。
「残り1分は渡部コーチが選手たちに伝えてきたバスケットへの取り組み方が出たと思います。1点差に詰め寄られても最後まで粘り強く、泥臭く、不利な状況でも決して下を向かないという渡部コーチの教えが実ったシーンだったと思います」

ADSC_7178 新潟県、福島県に対して一歩も引かず、それどころか持ち前のハードなディフェンスで追い詰めた栃木県でしたが、今大会では勝つことができませんでした。チームを率いる福田真也コーチは予選リーグをこう振り返ります。
「2年計画で作り上げてきたディフェンスの成果は出せたと思います。ただ新潟県は勝負所でシュートを決めきる勝負強さがありました。福島県との試合では、どちらも決勝トーナメントに進めない中、私たちは『栃木プライド』を持って、下を向かずに戦おう、近隣都県のなかでは最も多いであろう応援を受けて、誇りを持って戦おうと選手たちには伝えました。結果としてはどちらも敗れましたが、今後に向けた新たな課題も見つかりました」
 その「新たな課題」とは、1つは攻撃力でしょう。④御堂地香楽選手、⑫阿部貴世良選手といった攻撃力のある選手はいるのですが、「チームとして彼らに少し頼りすぎたのかもしれません。福島県との試合では少し風通しがよくなったので、それを今後の課題の1つにしていきたいと思います」

 いずれのチームも自分たちがやってきたことに誇りを持ち、結果や程度こそ異なるものの、それぞれに手応えを得た今年度のジュニアバスケットボール大会の予選となりました。福島県の馬場マネージャー、栃木県の福田コーチは口をそろえて「明日の決勝トーナメントにはつながりませんでしたが、未来にはつながります」と言います。明日の決勝トーナメントにつなげた新潟県の堀コーチもまた、そんな優れた両県のためにも「選手たちには『決勝トーナメントは言い訳無用で頑張るぞ』と伝えます」と言っていました。

 どの県が勝ってもおかしくない好ゲームがあり、見ている側にとって贅沢な予選リーグは、その勝敗以上に未来につながる予選リーグでもありました。

試合日程・結果

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3月28日(水)

予選リーグ 詳細へ>

※全会場入場無料 |

3月29日(木)

決勝トーナメント
男女1、2回戦 詳細へ>

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3月30日(金)

決勝トーナメント
男女準決勝、決勝 詳細へ>

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